第6章 視えるもの
『....よし』
「ルカっち!それなんスか?」
『先輩達のこと知りたくて去年の試合のDVDを借りたの』
「え、それ見たんすか⁈全部⁈」
『ううん。とりあえずは強豪校ばかりのを見て...あと、これはこれまでの海常のメニューを監督から見させて貰って..』
「か、監督そんなことしたんすか⁈めちゃくちゃ睨まれたりしなかったッスか⁈」
『睨む?どうして?』
いや、あの監督のことだから俺の作ったメニューに何か文句あるのか?
とか、めちゃくちゃ言いそうだし
絶対睨む!!
『監督は優しいよ。わざわざメニューや個人の選手のことも話してくれたり..よく選手のこと見てるんだなって思ったもの』
「っ⁈」
嘘だ‼
そんなことありえない!そんなのは監督じゃない!
いつも怒鳴ってばっかだし
本当にキレるとやっかいな人なんスよっ⁈