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365日家族

第4章 秘密の代償


なのかのほっぺたを

流れていく涙を指で拭ってると


「おいお前…何してんねん…?」


そんな少し震えた声が聞こえてきて

後ろを振り返ると


なのかと俺を驚いた顔で見つめてる

横山くんがたっていて…


「ごめん…横山くん……」


そう言って頭を下げる俺に


「今の何(笑)?

ごめんて…何?

何でお前がなのかにキスしてんの?」



なんて笑顔を浮かべながら

俺に近づいてくる…



「ほんまにごめん…

諦めようとしたけど

どうしても無理やった…

俺はなのかが好きやねん…」



「でもお前…かおと付き合ってるやろ?

仲良さそうに…

幸せそうにしてやんか(笑)?

何で…今さら………?」


「今さらなんかじゃないよ?

ずっとずっと好きやった……

かおと付き合うずっと前から……


ただ…横山くんの妹やからって

自分に言い聞かせただけや…!



でも…もう無理やねん…!

この前…横山くんが鍵を無くしたって

嘘ついた日…

俺なのかとデートしてた…。

でもまだその時はかおと別れてなくて


結局…なのかを泣かした…」



俺がそう言った瞬間


横山くんの顔から笑顔が消えた………
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