第2章 黒子コース
ガタッ
誠凛高校1年、火神大我は部活帰りいつものバーガーショップに寄り、山のように積まれたハンバーガーのトレイを手に、席に着いた。
「・・・相変わらずよく食べますね」
「・・・っうおぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
ハンバーガーに食いつこうとするといつの間にか火神の向かいの席に座っていた影の薄い少年が話しかけた。
「っ黒子!ってめーいつからそこにいた!?」
「・・・最初からいました。」
火神と同じ誠凛高校1年の黒子テツヤはバニラシェイクを片手に平然としていた。
「お前この後暇?」
「どうしたんですか、急に」
「いや、なんか体動かしたくてな」
火神の誘いを受け、黒子は火神と公園にあるバスケットコートに来ていた。
「っはぁはぁ・・・」
「ほんっとパス以外はダメだな」
汗だくの黒子に比べ、火神は体力を消耗した様子はない。
「・・・ボク、もう帰ります」
「は?あぁ・・・やっぱ、なんか用事あったのか?わりーな」
「いえ、特になにも・・・妹が家で待ってるんです」
「・・・は?妹!?」
「・・・はい」
「お前、妹いたのか」
「・・・はい」
黒子の衝撃の発言に目を丸くしている火神。
「へー見てみてーな・・・」
「来ますか?」
「マジ!いいのか!?」
「別にいいですけど」