第17章 恋愛初心者*
「へぇ〜。ふ〜ん…それで?キスした?」
「ブッッ!!ちょっ!なななに言ってんの?」
晴れて、黄瀬君と付き合うようになって…まりなに、報告中だけど…あまりの反応の薄さと…いきなりのツッコミようにビックリした。
「だって〜遅かれ早かれ、付き合うだろうと思ってたし!てか!キセくん手出すの早そうじゃん?どうなの?」
「まだ、してません!!」
嘘は、言ってない。だってキスしたのは…おでこだから…
「そうなんだ!意外!キセくんなら、桜の事、取って食べちゃいそうなのにね!」
高校生にもなるとキスとか普通なんだろうな…もちろん…それ以上の事も…でも、私には、そうゆう経験はないし。ファーストキスは…確か小さい頃、辰也としただけで、付き合うとかも初めての経験だ。
「取って食べるとか、人聞きが悪いっスね!!」
すると、私の背中に暖かい感触を感じる…
「黄瀬君!!?」
今後ろから抱きしめられている?ビックリして振り返るが、顔が近すぎて…また驚いてしまう。
「桜、顔真っ赤スよ?かーわいい。」
「ちょっ!!こんな所で、何してるんですか!?離して!」
「いや!離さないっスよ!」
付き合うって決まってから、私の事を桜って呼ぶようになった。なんだか凄く恥ずかしいし…しかもここは、学校だからあんまりくっつかれると…
「キーーーセーーー!!!私の前でイチャイチャすんなー!!」
「大丈夫っスよ!!まりなっち!ココあんまり人来ないんで!!」
「そーゆー問題じゃない!し、か、も!なんで、あたしまで…まりなっちになってるのよー!!?」
「まりなっちには、色々お世話になったし、これからもお世話になると思うんで!それに、俺の大事な彼女の親友っスからね!!尊敬を込めてっス!!」
大事な彼女…か…
ほんと…黄瀬君は、そうゆう事恥ずかしがらずに言えちゃうのが凄いな…嬉しい…でもなんか、むず痒い。
「「桜!!!」」
「へっ??」
突然二人に呼ばれて、甘い夢から現実に引き戻されていく…