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【TOZB】Tales of Zersetia

第7章 第5章 返答



【アイゼンがパーティに入りました。】
【モードレットはサポートキャラの扱いです。】
ゲームをやっていたのなら、そのような表示が出そうな感じで、一行は進み始める。
【チャット 『あの娘大丈夫なの?』】
「ねぇ。」
「なんだ。」
ベルベッドが小声で、アイゼンに話しかける。
「あのクロエって娘。大丈夫なの?」
「ぼーっとしているが回復が使えるし、一応聖主として探し人扱いの女だ。」
「聖主? 神官とかじゃなくて」
怪訝そうな表情のベルベッドにアイゼンは淡々と答える。
「手配書を見た。クロエに間違いない。だから偽名を使わせている。」
アイゼンが手配書をベルベッドに見せる。
「へぇ。御大層ね。・・・・・・って人間?」
「業魔でもなく、聖隷でもない。アイツは人間だ。」
「人間が聖主になれるのかしら。」
「知らん。だが、他人の空似にしては、名前と容姿が一致している。」
「・・・・・・そう」

会話が終わると一行は洞穴の中を進み始めた。
道中ツタが絡まり先に行けない状態に陥る。

アイゼンが携帯用の着火剤をベルベッドに渡そうとする。
「これを使うか」
「こんなとこで使って平気?」
「普通は平気じゃない。だが、ここに居るのは業魔と聖隷と聖主だけだ。」
アイゼンがモードレットなら平気だろう。というニュアンスでそう言うが
「いやいやいや、待って。私、一応人間。聖主かもしれないけど人間。」
真顔でモードレットが否定する。
「私が燃やすからどいて」
「結局燃やすんじゃない。」
とベルベッドに突っ込まれるが、モードレットが放つのはライラの炎。ならぬマオテラスの炎だ。
「聖主の炎なんだから害がないの!」
半ばヤケ気味にモードレットは答える。
スレイのように切る。という考えもあったのだが、攻撃が出来ない身の上ではそれも無理だろう。
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