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【TOZB】Tales of Zersetia

第7章 第5章 返答



「名は?」
「ベルベッド、”コレは”二号」
頷くフィーにアイゼンは腕を組んで見つめる。
「俺はロクロウ。よろしくな」
業魔のはずなのにロクロウの自己紹介だけが、普通。というか極めて人間らしい気がした。
「アイゼンだ。」
「私はクロエ・ヴェルデ。でも今は訳あってモードレットって名乗ってる。」
「訳アリか? なら、モードレットって呼んだ方がいいのか?」
「その方が助かるかな。」

一通り自己紹介を終えると私は二号を見やる。
私の中に居る”マオテラス”が反応しているのだと思う。
「要塞を攻略する策があるんでしょ。―――」
ベルベッドたちが策戦の話をするけど、私は正直戦力にならない。
なので、今までに判明したこの世界での能力について頭を整理しておこうと思った。

新たなに判明したのは次のこと

1.戦闘は出来ない。(正確には体内に宿る聖隷たちを用いての時間稼ぎくらいは可能)
理由は聖主としての誓約が不殺だから
ただし、回復魔法とかはマオテラス(フィー)の生前の力から可能。

2.私の中には聖主マオテラスとなったフィーやザビーダが契約した状態で宿っている。
それに伴い浄化の炎。というか業魔や憑魔の浄化が出来るみたい。

3.浄化の際は炎を使うのではなく、歌と舞? で浄化するみたい。
 踊り子とか歌姫とかそんなイメージかな?
 これも誓約の一つみたいね。

4.あと穢れを喰魔みたく吸収するほど浄化の力が強くなるみたい。
 でも、喰魔じゃないから、穢れだけ吸収したら命は取らないかな?

あとこれは驚いたんだけど、神威も出来るみたいなんだよね。
ただ、その時言う真名は私自身のらしいんだけど。
私が契約したらしいマオテラスが知ってるかは謎。

「モードレット・・・・・・モードレット!」
名前を呼ばれて、私は我に返った。
「な、何?」
「策戦はもう始まっている。行くぞ。」
「あ、うん。要塞の入り口は洞窟を抜けた先だよね。」
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