第6章 初任務-二日目-
ど……どうしよう…。
ああやっぱり昨日の今日はさすがに気まずいなぁ…。
ホテルで朝ごはんを済ませた後、二人で相合い傘(ウォーカーさんの傘が壊れたままなので)をしながら歩く雨の町。
昨日に比べて会話は格段に減ってしまった。ウォーカーさんが話しかけてくれるのだが私が意識し過ぎてうまく話せない。
それに、寒気がして頭がぼーっとする。喉は痛いし、鼻水は出ないけどくしゃみが止まらない。
完璧風邪引いた……。
布団着ずに寝たのと雨に濡れたのがまずかったか……。
「ふえっくょん!!!」
「だ、大丈夫ですか?さっきからずっとくしゃみしてますけど…。」
「あっ、はい!!!ぜ、全然!大丈夫です!」
「そうですか?無理はしないでくだ…」ウォーカーさんが言いかけたときウォーカーさんの左目が反応した。
「AKUMA…!!」
ウォーカーさんが辺りを見渡す。
私も周りを探してみる。
すると少し遠いところに、レベル1とは違う形のAKUMAが見えた。
「う、ウォーカーさん!あ、あれ…。」
「あれは……。レベル2!?」
ウォーカーさんはレベル2の姿を見つけるなり急いでそっちへ行ってしまった。
「あ、ま、待って…!」
私は背中の翼を出し、ウォーカーさんの後ろをついていった。