第17章 実験ごっこ チョロ松
チョロ松視点
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僕の腕の中、スヤスヤと眠る主ちゃんを見つめている。
(はぁ…すごい夜だった…)
セックスを終えて疲れている筈なのに、興奮冷めやらぬ僕はなかなか寝付けずにいた。
目を瞑ると、主ちゃんの妖艶な表情、声、匂いがすぐさま脳内再生されてしまう。
(あんなに狂ったように感じている主ちゃん、初めて見た…)
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電マでイカせた後、バイブを挿れると腰を浮かせながら喘ぎ声をあげて、全身汗だくになる主ちゃん。
バイブを挿れながら電マをあてると、痙攣しながらヨガり狂う主ちゃん。
腰を反らし、肩を震わせ、僕の名を呼び続けながらやめてと懇願しても、僕に無視されイカされ続ける主ちゃん。
そして…
涙を流しながら、オモチャなんかじゃなく僕のを挿れてとせがむ主ちゃん。
両手足を解くと、すぐに抱きついてきて…僕のが一番だと言ってくれた主ちゃん。
(あんなに気持ちよくなっても、オモチャより僕を選んでくれた…!)
僕のひみつ道具実験は大成功!!
実験結果、オモチャに愛は勝つ…!!
彼女の頬にそっとキスをすると、段々と睡魔が襲ってきて、僕はそのまま眠りに落ちていった。
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この時の僕は、まだ知らなかった。
今日の快楽に溺れていく彼女の姿が、まるで淫魔のように毎晩夢の中に現れ僕を悩ませることを。
そして、そんな彼女を再び見たいと、僕の方がひみつ道具の虜になっていくことを…——。