• テキストサイズ

私の敵はヒーロー

第4章 人命救助訓練とヴィラン連合


だけど、相澤先生も負けてはいなかった。私たちには逃げるように言い、次々と襲いかかる敵を次々に倒していった。

「肉弾戦も強く・・・その上ゴーグルで目線を隠されていては❮誰を消しているのか❯わからない
集団戦においてはそのせいで連携が遅れを取るな・・・なる程」

いやいや、冷静に分析している場合じゃないでしょーが!! 私は心の中でツッコミをいれた。その間にもどんどん数は減らされていく。………まぁ、確かに彼の言う通り有象無象であり、いくら倒されても計画には支障はでないだろう。この計画でキーマンになるのは、移動能力を持った黒霧さん、それにオールマイト対策にいる脳無か。別に彼はいなくても別に困らないんだよね。ぷぷっ!

…………それにしても私はどうすればいいのだろう?どちらにいればいい?おーい。黒霧さーん!!この場で一番上の彼はイレイザー・ヘッドの猛攻にイライラして自傷行為を始めているから、あてにはならないし………んー!困った

「犬猫山くん!君も何をしているんだ!!早く避難をするぞ!」

私の手を飯田が引っ張り、思考は中断される。…ふむ。とりあえずは飯田がそう言うからこちら側にいようではないか。

「君も相澤先生のファンなのは分かったが、今は避難する時だ!!状況をわきまえたまえ」

何故か飯田の中で私は相澤先生のファンになっているらしい。

「いたっ!? もー! 急に止まらないでよ!! 鼻うったじゃん!!……飯田くん?」

突然止まった飯田くんの硬い背中に鼻をぶつけ、鈍い痛みを感じる鼻を押さえた。鼻血が出たらどうするんだ。人の手を引っ張るならそれも頭に入れて止まってもらわないと!!しかし、いつもならば律儀に返す飯田は何故かダンマリ。周りもどこか一点を見ていた。手はいつの間にか離されていた。

「………ん?」

あ、黒霧さんだ。なるほど。助けを呼びにいかれないように先回りをしたのか。それにこっちにはプロヒーローが1人いるわけだし。私がいたら、まずは唯一の逃げ場であるドアを塞ぐんだけども……。まっ、黒霧さんの個性じゃ無理か。この人ワープだし。
/ 328ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp