• テキストサイズ

〜bizara knabino〜【鬼灯の冷徹】

第2章 *鬼vs.宿敵 地獄大一番


『武器が錆びて駄目になってる…と』



「そうなんですよ、様。 新しい武器が欲しいんですが…」



『ん〜……新しい武器は、予算的には厳しいですね。駄目になる分新しいのを入れなければいけませんから』




「じゃあこの錆びたので拷問を? 出来ないですよ…」



錆びた武器を見せられ、流石に悩んでしまう私。
錆だらけで使い込まれているのが一目で分かるくらいの斧だ。
他にも沢山、山が出来るほど横に積まれている。

これだけあると新しいのを同じだけとなると厳しいが、どうしようか。



『そうですねぇ…………あ! ヤスリで擦りますか!』



「……それ、どうなんですか」
(この人時々ぶっ飛んだ発言するんだよなぁ)



苦笑いを浮かべる目の前の獄卒さんを見て、自分何かおかしな発言したかな?と思っていると…




「様ぁぁぁぁぁぁっ!」




『はい? 慌ててますね、どうされました?』




1人の男の獄卒さんが息を切らしながら走ってきた為、何があったのか尋ねる。



「あのっ、向こうに桃太郎と言う奴が現れまして、道場破りみたいな事を始めたんですよ!」



『桃太郎?』



あの昔話の桃太郎だろうか?
だとしても何故地獄に居るのだろうか?

とまぁ、疑問も浮かんできたし何やら困っているような為そこに行くことにした。



『少し会ってみましょうか。 案内お願いします(笑)』



どうせ顔の前のベールで口元しか分からないだろうが、ニコッと笑顔を向ける。
するとその獄卒さんも「は、はいっ!(笑)」と笑顔で答えてくれ、少し嬉しくなった。



『(もしその桃太郎が騒いでたら、きっと鬼灯様も来てるんじゃないかな?)』



そんな事を考えながら私は最初に話していた獄卒さんに「また戻って来ますね」と伝え、その桃太郎の所へと案内してもらいかけて行った。
/ 15ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp