• テキストサイズ

【おそ松さん】松野✕松野おそ松~another story~

第4章 俺と5人の弟


(あっ、そうだ)

「あっ、それとさ……松野くん呼びやめてくれない? さっきっから気になってたんだよね……ほら、俺六つ子だからさ。松野くんって呼ばれるとあいつらのこと言ってるようにも聞こえちゃうんだよね。だから松野ちゃんにはちゃんと名前で呼んでほしいなって」

 俺は松野と呼ばれるのが苦手である。六つ子だからという理由もあるが、本当の理由は、

(気になっている女の子に下の名前で呼ばれたい)

 だがそれは言わないでおこう。

「じゃあ……おそ松くんって呼ぶね」

 松野ちゃんは恐る恐るだが、ボソッと下の名前で呼んでくれた。俺は少し緊張して、

「おっ、おう……なんか新鮮だな……」

 照れてしまった。松野ちゃんも呼んだ後、照れているように思えた。やはりいきなり異性を下の名前で呼ぶのが恥ずかしかったのか。申し訳ない気持ちもありつつ、こうしてお互い照れつつ、作業を進めることとなった。
/ 95ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp