第4章 Candaulism #折原臨也&平和島静雄
静雄side
嫌な奴に呼ばれた。電話越しに笑うあいつは不気味だった。
早くおいでよ、と笑ったあいつの後ろで小さくの声が聞こえた。
静雄「何の用だ」
臨也「まあまあ落ち着いてよ、悪い話じゃないって」
身を翻した臨也の後ろに、下着姿のが腕を縛られ横たわっていた。
静雄「?!」
臨也「今から二人でヤってよ」
あまりにも唐突の言葉、この状況で発せられる言葉だとは思わなかった。
静雄「何言ってやがる…はお前と付き合ってんだろ?」
俺も、実は一度は好きになった。だけど、臨也と付き合うと聞いて諦めた。
もちろん、まさか臨也と一緒になるとは思わなかったのでショックだったが。
臨也「だからだよ。今までは仕事仲間に頼んだりとかしてたんだけどさあ」
整った顔を、月明りが写し影をつくった。
臨也「俺の嫌いなシズちゃんが、俺のだーいすきなを犯してるところが見たいんだよ。ほら、早くしてあげないとさあ」
は、腰を浮かせ、小刻みに震えていた。下着は漏らしたのかと思うほどびっしょりと濡れていた。
臨也「薬を盛ったのに気づかないなんて、ねぇ」
狂ってる。この町は、頭の可笑しい奴らが集まるが、一際狂ってる。
静雄「ゲス野郎」
それでも、俺のが硬く、熱く、痛くすらなっているのが恨めしい。