第4章 episode２　家族になりたい

「でも、ここに通うことは苦ではないのだろ？」



「っまぁ......」



「今はそれだけでも、いいんじゃないか？
子どもを育てるというのはとても大変なことだ。
まだ経験もない君がすぐ引き取ってもわからないことだらけだ。」



「っそう...っすね......さすがに今の俺んちは、
子供は住むようなところじゃないっすから(汗)」
(幼稚園とかにも、通わせねぇといけないしな......)



「この感じを見ると、やはり私達はお邪魔のようだな。」



「そうね。あとは、結月ちゃんに決めさせましょう。」



「......。」



「咲夜、結月とは兄妹になれそうにないな(苦笑)」



「......うん。」



咲夜は悲しそうな表情を見せた。



「っ......」
(この咲夜君って子が、引き取られた子なのか......なんか、
悲しい思いさせちゃったな......せっかく新しい家族が出来るかもって時に......)



「......御子柴さん、結月ちゃんが彼に引き取られるまでは、
ここの白桜さくら学園にいるんですよね？」



「えぇ。お子様の引き取りが無事終わるまで、私らめでお預かりしています。」



「なら......咲夜をここに連れてくるのは、問題ないですかな？」



「もちろん問題はございませんよ(微笑)
遊び相手が増えるということは、子供にとっていいことですからね。」



「っそうですか......(微笑)
咲夜、結月ちゃんと遊びたい時は私達がまた連れてこよう。」



「っ...ほんと？」



咲夜は悲しそうな顔を上げ少し笑みが戻っていた。



「あぁ。
結月ちゃん、また咲夜が来ても構わないかな？」



「ん、また遊ぶの。」



「ありがとう(微笑)
では私らの方はこれで解決といったところですかな。
あとは......」



「......俺っすか(汗)」
(っていっても......俺は何をすればいいだよ......)



「アドバイスの方は、私の方でするよ。
だから焦ら内にで大丈夫だ。」



「っありがとう、ございます......」
(俺が引き取る前提で話が進んでる......汗
メンバーとか事務所、なんて言うかな......)