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藤ヶ谷先生、大好きですよ?3ーThirdSerieSー

第7章 ♡Story54♡ 病気…?


「っ嫌だ!嫌だ!!」



「落ち着いてください玉森さん、まだ死ぬと決まったわけじゃありませんよ。」



百合を宥めるように優しく声をかける薮、



それでも百合はベッドの上でもがいていた。



「っ嫌!!放して!!!」



「阿部は足を、伊野尾は腕を押さえて。」




「「はい。」」



「っいやぁぁ!!」











「っ百合……」



母の有希子はその状況を見るのが辛いのか裕太の胸に顔をうずめてた。



そして完全に押さえ込まれた百合、破は注射器を出した。



「少しチクッとしますよ。」



「っ嫌だ……嫌……」



針で柔肌を刺された百合、



百合の目線は徐々にかすれていきそのまま目を閉じた……。



「……。」



すっかり暴れなくなった百合、眠りに就いたのを確認すると



ふたりの看護師は百合の身体から手を離した。



「今打ったのは精神安定剤です。その中にも睡眠薬が含まれていますから……
1時間から2時間後位に目を覚まします。」



「っご迷惑を……」



申し訳なさそうにする裕太。



「いえ、ご家族の方は謝る必要はありません。
私達の説明の仕方にも問題がありましたから……。
阿部達は、病室の片付けを頼むよ。」



「はい、わかりました。ぁ、ご家族の方とお友達の方は
一旦病室の外に出ていてください。破片が刺さると危ないですから。」



「っ本当に申し訳ありません……」



有希子は深々と頭を下げた。



「いーえ、お気になさらずに(微笑)
阿部さん、今度からプラスチックの花瓶にしませんか?」



「そうね(笑)
すぐ片付けますので。」



「じゃあ僕は別の患者さんの診断があるから行くね。
少し申し遅れましたが、私は玉森百合さんの担当医になった薮宏太です。
そして担当看護師は阿部芽衣香と伊野尾慧です。」



「っこれから、お世話になります……」



「僕達も治療に全力を尽くしますので、ご安心ください(微笑)」



優しく笑う慧。



「ありがとうございます……。」



こうして慧と芽衣子は病室の片付けに入り裕太達は一旦病室の外に出た。

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