第6章 ♯5
「そうか。それはいい!紅茶は奥が深いからね」
「はい!違う味を発見するのが毎回楽しみでした」
笑うとパァっと花が咲いたようだ。
「君は幸せな家庭で育ったんだね。御両親は調査兵団に志願したこと、反対していなかったの?」
その質問をすると彼女の顔がみるみる曇っていった。
「・・・はい。反対されました。両親は憲兵団に志願しろと。何のために首席で卒業したんだって責められました」
「どうして調査兵団に?」
「壁の外が見てみたかったんです!子供の頃からずっと」
「ははは。君は好奇心旺盛だったんだね」
「はい!ずっと気になっていました。
昔から無鉄砲で世間知らずだったんです。それが仇となって5歳のとき、すごく怖い思いをして・・・。その時の恩人が調査兵団にいらっしゃるのも志願した理由です」
「恩人?」