第16章 ♯15
自分の列に戻るとリヴァイの鋭い眼差しがこちらを向いていた。
「随分余裕そうだな?」
「はい!ここには兵長がいらっしゃるので。前回よりもだいぶ気が楽です!」
「気を抜くな。俺は常に最善策を選ぶ」
「分かってます。ただ前回の調査前に兵長が声をかけてくださって緊張が治まったので、私も同期に同じことができたら、と思いまして・・・」
「チッ。身勝手な行動は慎め」
「はい!すみませんでした!」
彼と言葉をかわすだけで気持ちが安らぐ。
今回の壁外調査でまた人が死ぬだろう。
それでも前を見据える彼の強さに、私は心の底から感服していた。