• テキストサイズ

糖分過剰摂取症候群【銀魂】

第27章 倣


ソファーに向かい合って座る。
俺と朱里ちゃん。
向かいに、新八と神楽。
その後ろに、定春。
暫くの沈黙のあと、新八が口を開いた。

「銀さん、アンタから説明してください」

何、この気まずい雰囲気。
今まで散々、浮気現場の仲裁依頼あったけど。
その当事者以上の、悪者みたいになってんだけど?

「説明……何を?」

「朱里さんに、ひ、膝枕、してたでしょーが」

「だって、朱里ちゃんが寝ちゃったから」

「膝枕の必要、ありますか?」

「あんじゃね?」

「……本当ですか、朱里さん?」

鋭い視線が、朱里ちゃんに向けられる。
つーか、何、この尋問。

「……私が、坂田さんに、抱きついたから」

眉根を下げて、顔を赤くして。

「ごめんなさい、坂田さん」

小さく首を傾げて、目を細める。
ちょ、可愛いんですけどォォォ。

「新八さん、ごめんなさい。私が、坂田さんを拘束してしまったのが、原因です」

「朱里さん、頭上げてください。僕は怒ってるんじゃないんです。それに、僕の方が年下なんで『さん』なんて、そんな」

新八、顔赤ェぞ。
何、喜んでんの、お前。

「ねぇ、幸せお裾分けしてヨ、銀ちゃん」

神楽の声に視線を上げれば。
新八も神楽も、表情は明るくて。

「銀さんのこと、お願いしますね、朱里さん」

「白いもじゃもじゃだけど、いいトコあるネ」

お前ら、保護者か。

/ 249ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp