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【100プリ】瞳に映して

第2章 曇りのち……


そして3日後。

「うん…!この味…。」

ルイが嬉しそうにオムライスを頬張る。

アヤセも一口頬張ると
爽やかだけど濃いトマトソースの風味が
口いっぱいに広がる。

「おいしい…」

「よかった。」

アランが嬉しそうに笑う。

「作り方は見てたけど、
もう一回おさらいしてみてもいい?
一人で作ってみたくて。」

「ああ。
見ててやるからやってみろよ。」


アランの手順を真似て作ってみる。

しかしとても簡単に出来てしまった。

「案外うまい料理って
少ない材料と簡単な手順で
できるんだろうな。」

アランはそんなことを言いながら
アヤセの作ったオムライスに
合格を言い渡した。

ルイも味見をして微笑んだ。
「当日、がんばってね。」

「うん!二人とも、本当にありがとう!
がんばるね!」


キッチンを後にして、
廊下の窓から外を眺める。

(綺麗な夕日…
シドの誕生日も晴れるといいな…)

するとそんな風に想っていた
シドの姿が目に止まり、
アヤセは慌てて庭へと出ていった。

誕生日の日の約束を取り付けるために…。


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