第3章 第3章~冷静沈着でも美しい~
…俺は、水野を追いかけて中庭まで来た。
『…松野カラ松か。』
っ!?一瞬で気付くなんて…
やはり水野はただ者じゃない…
『…ふーん…ボクに謝りに来たんだ…』
!…まさか…心を読んだ!?
『…ボクが気味悪いか?』
「いや…少し驚いているだけだ…」
『そう…』
そう言い、水野はフードを取り、目隠しを取っ…
『何固まってるの?』
水野の銀色の髪を風が靡かせ、その髪のしたから覗かせるスカイブルーの瞳が少し煌めいた。
思い浮かんだのは…
─…美しい…─
ただ…それだけだった…
『…クスッ…』
少しだけ水野が笑った。
それだけでも美しい。
『何固まってるんだよ。
そういえば、君…昼御飯は?食べないの?』
いつの間にか水野はお弁当を出して食べていた。
「あっ!!」
今買っていないことに気付く
時間は12:30…
売店に行ったとして、パンが残ってる確率はほぼ0…。
『買い忘れか…。ほら、これ食べな!』
そう言って、水野が投げてきたのはカツサンドだった。
それも、購買で買うようなレンジでチーン物ではなく、朝早くからつくったような手作りのカツサンドだった。
「い、良いのか?」
『ん。ボクはお弁当を食べたらお腹いっぱいだしね。』
「そうか。なら、貰うぞ。」
俺はカツサンドにかぶり付いた。
「美味い…」
『そりゃあ良かった。』
水野はニィッと笑うと、自分のお弁当を食べ始めた。
「このカツサンドは水野の母が作ったのか?」
『いや、ボクさ。』
「そ、そうなのか。」
『…で、君のご用件…知ってるけど、話してもらおうか。食べ終わってからで良いから…さ。』
水野はそう言い、食べ終わったのかお弁当を仕舞った。