第6章 トド松〜僕だって男だし「かっこいい」って言われたい〜
トド松視点
はぁ…
あ、こんにちは。僕はトド松だよっ♪
なんでため息ついてるって?
あはは……それはね〜。
「トド松ー」
『なにー?お姉ちゃん!』
「……トド松って立派な成人男性なのに、可愛いわよね。…ちょっと、縛りたくなるというか…まあそんな感じよ。
…生まれてくる性別間違えたんじゃないかしら?」←
あれ、なんか縛りたくなるとか聞こえたけどなんだろう←
僕が大好きなお姉ちゃんが僕の事可愛い、可愛いって言ってくるんだよね。
でも、お姉ちゃんの方が断然可愛いんだけどね?
可愛いって言われるのは…まあ、嬉しいんだけど…←
僕だって、男だし、お姉ちゃんにはかっこいいって言われたいんだよねー。
『…地味に傷付くんだけど』
生まれてくる性別って…本当に傷付くんだけど…。
「本当の事じゃない、女の子より可愛いと思うわよ…多分」
『いやなにそれ、多分って』
「まあ、そんなことより…はいこれ。」
『そんなことって…え、これ…っ!?
僕が欲しがってた美容ジェルじゃん!
これどこで買ったの?』
「…道に落ちてたから拾ったのよ。ねえ、やっぱり貴方性別間違えたのよ。ねえ、そうですよね?赤塚先生!」←
『…すごい偶然だよね、道に落ちてたって。
お姉ちゃん、僕は生まれてくる性別間違えてないから!むしろこの性別でいいと思うからっ!』
「道で拾ったのは冗談よ、今日友達とデパートに行ってついでに買ってやったのよ。私に感謝なさい」←
『なにその上から目線!?』
ツンデレですか、お姉ちゃん。
「ツンデレじゃないわよ」(低音)
あれ…ツンデレってなんだっけ←