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君が笑う、その時まで

第31章 Let's試食会


「んめぇーっ!!」
「これいけるって!」

 先ほどとはうってかわって食欲旺盛なバスケ部の面々に気圧されながら、私は「はぁ…」と力無く答えた。

 多少多めに作ったカレーは部員のおかわりによってあっという間になくなり、次々と空になっていく皿を見て私はほっと息を吐いた。

日「ごちそーさん。美味かったよ」
伊織「お粗末様でした」

 空になった皿を下げていると、「おいしかった」「ありがとう」と声をかけられた。
 嬉しいか嬉しくないかは別として彼らが病院送りになる事態にならずに済んだことに胸をなで下ろしたのは確かだった。

伊「マジでうまかった。ありがとな大前さん」
伊織「いえ、大したことはしてませんから」
小「こんなに美味しい料理だったら俺合宿乗り切れそうな気がするわー」
土「俺も」
水「……。」コクコク
降「大前さんて料理上手いね」
福「ね。他に何作れんの?」
伊織「だいたいは作れると思うけど」
河「へー!すっげーな」
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