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君が笑う、その時まで

第27章 期待と怠惰のあいだ


◆◇

今「今のところ桃井の読み通りやな」
桃「フフ。男の子って単純ですからね」

 桃井の圧倒的な情報収集量と徹底的な分析力にかかれば誠凜ひとりひとりのスペックはもちろん、そこから推測される新しいパターンも防ぐことができる。

桃「でも正直テツくんには驚きました。中学の時に比べれば予想以上に成長してます」

 だからといって手が全くないわけでは無い。

桃「第1クウォーターを見た限り、誠凜は同じスタイルで攻撃を続けてくると思います」
若「っしゃー!ならこっちもそんなに警戒しなくてすむってことか」
桃「はい。多少の勢いはあるかもしれませんが警戒するほどではありません」
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