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君が笑う、その時まで

第4章 最悪の初対面


◆◇
 試合終了のホイッスルが鳴る。
 
 1年生チームが2年生チームに勝った。

 歓喜に沸く1年チーム。君は嬉しそうに笑っている。
 ただ、それだけのこと。
 試合の終わったコートを一瞥(いちべつ)し、私はギャラリーから降りた。

 そのまま何事もなく体育館を出て下校する、はずだった。



「――ねぇ、そこのあなた!」
 なぜか呼び止められた。
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