第4章 ずっとずっと
◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎◻︎◼︎
小学校時代
黒尾「夢ちゃん、どうしたの?」
如月「...っ。なんでもないよ。」
黒尾「何でもなくないでしょ?ちゃんと嫌な事は嫌だって言わなきゃ駄目だよ。」
如月「うん、ありがと...黒尾くん。」
夢と初めて話したのは小学校の時だった。
お母さんに昨日買って貰ったばかりの服をハサミで切り裂かれ、それに加えて砂場に捨てられていたのだと言う。
体育の授業だったから気づかなかったのだそうだ。
泣いて走って校舎裏に逃げて行く、まだ喋った事のない彼女を見て何故だかすごく気になった。