• テキストサイズ

If...

第11章 10月10日


「痛いってばね~!」


間に合ったことに安心していると、クシナの叫びが聞こえて来た。


もう、物語は動き出している。
私は、辺りを警戒した。


(来た!)


仮面を被った男が現れて、あっという間に木ノ葉の忍びを亡きものにする。


『待て!』


私は、震える足を叱咤して、そいつの前に飛び出した。


『ここから先は行かせない!』

私は写輪眼を発動させた。

男は突然現れた私に驚くことなく、クシナのもとへ向かおうとしていた。


(この男に私の火遁が通じる訳がない。
勿論体術も。)


『止まれ!』


私は覚悟を決め叫んだ。

男は私の言葉に従い歩みを止める。
そして、驚いたように私をみた。

私は、使わないと母と約束した言霊の力を使っていた。

(運命を変えられるなら、たとえ死んでもかまわない。二人が助かれば、ナルトが孤独になることはない、そしてシスイ、父もうちはも助かる。)


一度死んだはずの私だ、未練がないと言えばうそになるが、大切な人たちを守る為なら命は惜しくなかった。



/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp