• テキストサイズ

If...

第42章 里抜け


「……お待ちしておりました。
ルミ様……」

里をでると、四人の忍びが私の前に現れた。
そのうちの一人がそう言うと私に一歩歩み寄る。


「……里を抜けられた時をもって、貴女は私共の頭になることに決まっておりました。」

顔の2つある男がそう言う。

『……そう、それじゃあ、行こうか……』

私はそう言うと、月を背に里を後にした。

私と音の四人は黙って森の中をかけていた。
真っ暗だった空が、しらみ始めたころ、四人が突然止まった。


「ルミ様……
この辺りでいいでしょう。

もう木ノ葉は抜けました。」

2つ頭の男、左近がそう言った。

「……実は、大蛇丸様から仰せつかった大切なことが一つあります……」

私が黙ったまま聞いていると、左近は話を続けた。


「貴女に一度…


死んでもらわなきゃなりません」

左近の言葉に、私は原作でサスケが棺桶に入っていたシーンを思い出す。

(私、狭いとこ苦手なんだけどな……)

そんなことを考える。


「……驚かないんですね。」


左近は反応の薄い私を見てそう言うと、小瓶を取り出した。

「……この醒心丸を飲んでもらいます。

貴女の今の呪印レベルは状態1……これは、それを状態2 に無理矢理覚醒させるもの。


ただし、状態2になれば呪印の侵食スピードが上がりすぐに死んでしまう……
状態2の力をコントロールするには長時間かけてその状態に体をならさなければなりません。
ですが、覚醒すれば数分で貴女は死ぬ。」

左近はそう言うと醒心丸を私に手渡す。

「……ですが、心配要りません。
我々の結界忍術で副作用を押さえ込み、永久の死から仮死状態へと段階を和らげる。」

私は左近の話を聞きながら丸薬を見つめた。


(……これを飲んだら呪印のレベルは状態2になってしまう……大丈夫かな?)

私はこの結果が悪い未来に繋がらないか不安になる。


「ルミ様よォ…
本来、俺たち音の四人衆は大蛇丸様の護衛役として存在しているエリートぜよ

だから、結界や防壁の忍術、呪印・封印術に長けてる。」

私が失敗することを心配していると思ったのか、鬼童丸がそう言った。

/ 450ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp