第41章 別れの前に……
『……私は、うちはイタチに復讐するの!
そのためには力がいる……だから力をくれる大蛇丸のところに行く!』
私がそう言うとサスケは目を見開いた。
『……サスケにイタチの秘密を話したのは、サスケが復讐しちゃったら私がイタチを殺せないから……』
「……イタチは任務で一族を殺したと言ったのはルミだろ?」
サスケは今さら復讐を口にする私にそう言った。
『……そう……でも、サスケは殺さなかった。
私の父、うちはシスイは殺したのに!!』
私がそう言うとサスケは目を見開いた。
『…父は、うちはがクーデターを企んでいることに気付いて止めようとしていた。
……なのに、イタチはそれを知りながらクーデターを
企んでいたやつらもろとも父を殺した……』
だから、私はイタチを許さない……、私がそう言うとサスケは驚いていた。
『……サスケ、イタチを助けたかったら強くなって私を止めることだね……』
私はそう言うと瞬身を使ってサスケの背後にまわり手刀を入れる。
『……ゴメンね……サスケ……』
私は気を失ったサスケの体を支えると、近くにあったベンチに横にする。
『……全ては私のエゴだよ……』
そう呟いて里の門をくぐった。