第36章 綱手姫
sideーサスケー
流は病室を移されたあと、暗部の護衛付で俺とガイ以外は面会謝絶になっていた。
ガイと俺が面会謝絶でない理由は流が女の姿になっていることを知っているからだ。
流が倒れてから2週目になっていた。
俺は、今日も修行を終えると流のもとへ向かっていた。
「……あ、……うちはサスケ!」
病院に向かう途中、名前を呼ばれた俺は声のした方に顔を向けた。
「お前は!」
そこには、砂の里の赤髪兄妹がいた。
「……何故、お前らがここにいる?」
俺は、二人を見るとそう言った。
「……先の木ノ葉崩しも落ち着いたようだが、砂の里のが何か援助することがあればと俺たちが送られてきた。」
瓢箪を背負った男の方が俺の問いに答えた。
「…そんなことより、流はどこだってばね!
手紙出しても返事もこないし、探したのに見つからないってば!」
長い髪の女……メンマは俺に掴みかかりそうな勢いでそう言った。
「……流は、木ノ葉病院にいる。」
お前らには関係ないと言おうとしたが、二人が流の兄弟だと言う事を思い出した俺がそう言うと、メンマだけでなくいつも感情を表に出さない瓢箪のほうまで動揺した。