第35章 共闘
それに気付いたガイが、火影に俺がガイに説明したのと同じ説明をする。
「……そうか、流は前にも女の姿になってしまったことがあってそれを術のせいと言っていたか……」
火影は、自ら俺たちに流が女であったと言うことをばらしてしまったことになる。
「……流は、変化の術で男のふりをしておった……。
本当はおなごだったのじゃ……」
今さら術のせいだと言っても意味がないと思ったのだろう。
火影はそう言うと、目をつむり息をついた。
「……流が変化していたのは、木ノ葉で自分の身を守るためじゃった。」
火影がそう言うと、ガイが首をかしげた。
「何故、男のふりをすることが身を守ることになるのですか?」
ガイの質問は俺が聞きたかったことと一緒だった。
「……流は、表では死んだことになっておる存在なのじゃ……。
生きているとわかれば、狙われるじゃろう。」
火影はそう言うと、だからこの事は極秘じゃ、と言って話を終えた。
火影の言葉に、俺は流がルミなのではないかと言う疑念を深くした。