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第28章 Aランク任務?


翌日、私たちは朝から任務を始めた。
昨日と同じ内容なので、てきぱきとこなしていく。

「流。」

お客が入る時間になる前に風呂場を掃除していると、サスケが話しかけてきた。

ナルトとサクラは女湯を掃除しているため、ここには私とサスケの二人きりだ。

『ん~?』

私は振り返らずに、掃除を続けながら返事だけかえす。

「昨日の……、あれはどういう意味だ?」

サスケは掃除する手を止め私を見ている。

『昨日の?』

私は掃除をやめずそうとぼける。

「昨日、言ってただろ!真実がどうとか。」

サスケが真剣に聞いてくる。


『……サスケ。』

私は動きを止めてサスケを振り返った。


『うちは一族のあの事件、あれはサスケが見たものだけじゃない、様々な真実が隠されている。
サスケが知っているのはそのほんの一部に過ぎない。しかも、嘘すら混じってる。』

私はそう言ってサスケの目をじっと見る。

「俺が知っているのはほんの一部だと?
なぜそんなことが言えるっ!?だいたい、なぜ砂から来たお前があの事件を知っている?」


サスケは怒鳴るように言って私を睨み付ける。

『うちはの事件の事は霧隠の再不斬も知っていただろ?木ノ葉にいなかった俺が知っていても不思議はない。』

私はサスケの疑問に答える。

「それは、俺が知っていることが事件の一部でしかないと言ったことの答えになっていない。」

サスケは私の答えに納得が行かないようでそう言う。

『俺が初めて木ノ葉に来たときの手裏剣の授業覚えてるか?』

私がそう言うと、サスケはそれがどうしたと言いたげな顔になる。

『あのとき、俺のこと見て驚いてたろ?』

私がそう言うと、サスケははっとしたように私を見た。

「まさか……!?」

私は目を大きく開いているサスケに頷いた。

『俺の手裏剣術の師匠はうちはイタチ、サスケのお兄さんだよ。』

私がそう言うとサスケは信じられないといった顔をする。

『どこで、いつ会ったかはまだ言えない。今サスケに言えるのはここまで。……あとは自分で答えを探してくれ。』

私はサスケがまだなにか聞いてこようとするのを遮ってそう言った。

そのあと、風呂場掃除をしている間チラチラサスケが見ているのを感じたが、私は気付かないふりで掃除を続けた。
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