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第28章 Aランク任務?



『先生、俺もう上がります。』

私はカカシが出る前に先に出てしまおうと、そう言って立ち上がった。

「それじゃオレも。」

ところが、カカシはそんな私の思いに気付かず、そう言って立ち上がる。


『ひっ……ムグッ』

叫びそうになった私を、今回はカカシが止めた。

「……ったく。今何時だと思ってるの?」

カカシは私の口を押さえながらため息をつく。
私は必死にカカシの手を離した。

「オレは悲鳴をあげるような身体してる?」

カカシを見て二度も叫びそうになった私に、本当の性別を知らないため、そう言ってため息をつく。

『そう言う訳じゃ……。』

私はなんと言えばいいのかわからず、カカシから視線をそらしたまま言う。

「じゃ、どういう訳よ?」

カカシはそう言って、視線をそらしている私に聞いてくる。


『だって、穢らわしいじゃないですか!』

私は思わず本音を口にした。

「へ?」

カカシは私の言葉にとぼけた声を発する。

カ(……穢らわしいって、……ちょっと傷付く。)

カカシはルミのまさかの一言に眉尻を下げた。


『俺、男の人苦手何です。』


私は、半分本当で半分嘘の言葉を言う。

カ(オレが穢らわしいってことじゃなく男全般ってことね?)

カカシは穢らわしいと言われたのが自分でなく、男全般だということに少しほっとする。

カ(まぁ、穢らわしいって言われたことには変わりないけど……)

「でもさ、流も男でしょ?」

カカシは自分も男なのに男が苦手何てどういうことかと首を傾げる。

『そうですけど……、それに、男と言っても子供とかは平気です。むしろ好きですし。』

カカシの問いに、自分の性別について否定せずそう答える。

『それに、男である以前に自分は自分ですから平気です。』

(だいたい女だし。)

私はそう言うと今度こそ風呂から上がる。

後ろでカカシのため息をつく音が聞こえたが気にせず脱衣所に向かった。



私は服を着ると部屋に音を立てずに戻る。

すでにサスケは寝ていて、私は自分もすぐに眠りに落ちた。
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