第22章 第7班
「うるせぇ。」
私の隣でサスケが呟いた。
ナルトはうろちょろしていたと思ったら、例のイタズラを始めた。
「へっへ~!遅刻して来る奴がわりーんだってばよ!」
そう言ってナルトは黒板消しをドアに挟む。
「ったくもー、私は知らないからね!」
サクラがそう言うが、私は内心では何を思っているか知っているため苦笑いする。
「フン。上忍がそんなベタなブービートラップに引っ掛かるかよ。」
サスケが当たり前な事を呟くが、原作を読んでいる私は笑う。
"ガラガラ、バフッ!"
教室のドアが開いて、入ってきたカカシの頭に黒板消しが直撃した。
「きゃははは!ひっかかった、ひっかかった!」
ナルトはカカシを指差して嬉しそうに大声で笑う。
「先生、ごめんなさい。私は止めたんですがナルト君が…。」
サクラは謝りながらも、顔が笑っている。
サスケは、あっさり引っ掛かったカカシに驚いたようだ。
そして、カカシに呆れた眼差しを送る。
「んー、なんて言うのかな。お前らの第一印象はぁ……」
カカシは笑いながら、暫く間を置く。
「嫌いだ!」
その場の空気が一気に重くなった。
『まぁ、初対面からいきなり好きだって言われたら引きますけどね?』
私は思ったままを言葉にした。
さらに空気が重くなった。