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【ジョジョ】ぶどうヶ丘高校の恋愛事情【短編集】

第2章 虹村億泰の恋愛事情


私の通っている高校は、ぶどうヶ丘高校。

ちょっと怖い人が多いかな...。

同じクラスにも、悪い人じゃあないんだろうけど、ちょっと怖い人がいる。

アホっぽいけど素直でいい人だと思うし、東方仗助君と仲がいいみたい。

でもやっぱり改造制服着てるし、近寄り難い存在。

そう思っていた虹村億泰君。

実は私その人に恋をしてしまったようです。

いつものように下校中、私は他校の不良に絡まれてしまっていた。

私がぶつかったとか言い出されて、いわゆるカツアゲをされている。

走って逃げようにも、3人の男子高校生から逃げ切れるとは思えない。

もう嫌だ、と泣き出しそうになった。

と、その時。向かって一番左にいた男子が吹っ飛んだ。

「テメェらッ!何うちの生徒に手ェ出してんだァ!」

億泰君だった。億泰君が、思い切り蹴りをかましたのだ。

3mほど飛んだ男子を見て、あとの2人はそそくさと逃げ帰ってしまった。

「おら、テメェーもとっとと消えちまえ!」

残された男子も、軽く蹴り上げられてもたもたと2人を追ってかけていく。

「っあ、ありがとう...!」

「おうよ!なんもされてねぇか?」

「おかげさまで...」

「そうか!気ィつけて帰れよ!」

そう言った時の笑顔が、どうしても忘れられず、私はいつの間にか億泰君を好きになっていた。

だけど接点なんてクラスが同じってことくらいだし、なかなか話しかけられない。

たまに目が合うと億泰君はあの時みたいに笑ってくれるけど、私には小さな微笑みしか返せない。

こういう時、どうすればいいのか。考えて、私は億泰君の友達の東方仗助君に相談して見ることにした。

昼休みに東方仗助君のいるクラスを訪ねてみると、ちょうどクラスから出てきたところだった。

「あ、あの、東方仗助君ですよね?」

「ん?あぁ、そうだけど」

「ちょっと、話を聞いて欲しいんだけど、今って大丈夫ですか...?」

優しい東方仗助君は、屋上で話を聞いてくれることになった。

はじめのうちはすごく笑ってて、あの億泰に!?なんて言われたけど、さすが友達、的確なアドバイスをしてくれた。

「あいつアホだから、ちゃんと言わねぇと分かんないと思うぜ?」

やっぱりあの人アホなんだぁ。

とりあえず、ちゃんと伝えてみよう。

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