第1章 東方仗助の恋愛事情
「ひっ、あっ...!」
出し入れされる指と、水音。快感はとめどなく私を襲い、声が溢れて止まらない。
「あっ、や、やだ、やっ、んっ」
体に力が入らず、東方仗助へ身を委ねる形になってしまう。
「スッゲーいい感じ。もう入れちゃっていいよな?」
私を床に寝かせると、馬乗りになってズボンのベルトを外し始めた。
東方仗助は嫌いじゃない。だってこの学年で1番かっこいいから。
あの東方仗助がこうも獣のようになるとは、思ってもいなかった。
ぼぅっと天井を見つめていると、不意に下半身に熱いものがあたった。
「えっ待って...!!」
我に返って腰を引くが、彼の両手で掴まれていて後ろに引けない。
「痛いのは最初だけっすから」
そう言って、深く腰を沈めた。
同時に私の中へソレは一気に侵入してくる。
「っあぁあぁあっ...!!」
「っは、ナカすげぇっ...」
身体の中から湧き出るように快楽が止まらない。彼に奥を突かれる度、自分のものとは思えない声が口から漏れる。
「あっ、ああぁっ!ふ、あっ!」
ずちゅ、ずちゅと卑猥な水音が聴覚までも犯す。
「中、出してもいいっすよね?ね?」
切羽詰った表情で、腰の動きは緩めずに聞いてくる。
私はこくりと頷いた。
「これでアンタは俺の物っすよ、絶対離さないっすから」
行為が終わって、私は東方仗助の家でシャワーを浴びていた。
親は不在らしい。
シャワーを終えて案内されたのは、彼の自室だった。
多少散らかっているが、一般の男子高校生と比べたら綺麗なほうだろう。
部屋の持ち主はベッドに腰掛け、私も、隣に座る。
「一応確認するっスけど、アンタは俺の物ってことでいいんすよね?」
私が小さく頷くと、彼は無邪気に笑って見せた。
「じゃあ、今日からよろしくっす!」