第3章 岸辺露伴の恋愛事情
「んじゃあがんばれよォー!」
不思議と楽しそうな仗助君達。
ちょっと!と、康一君が声を飛ばし、じゃあまた明日、とふたりをたしなめながら出て行った。
玄関のドアが閉まる音がして、先生は依然微動だにせずテーブルに手をついて突っ立っている。
「先生?」
途端、露伴先生は強い力で私の手を引きリビングを出ると、寝室に私を連れ込んだ。
「ちょっ‥露伴先生?どうしたんです!?」
私の問いに答えは返ってこず、かわりにベッドに放り投げられた。
先生が私の上へ馬乗りになる。
「君の本になんて書いてあったか、教えてやろうか」
状況が全く読めない。それでも、先生に見惚れている自分がいるのは分かった。
「僕が好きだとあったんだよ」
どくん、と心臓が大きく脈打つのがわかった。
薄々そうは思っていたけど、やっぱり。
「と、いうわけで僕は今から君を犯す」
「なっ!?私まだ高校生ですよッ!?」
「関係ないね。僕は初めて君を描いたときから君を描きたかったのではなく抱きたかったんだと気付いたんだよ」
昨日の彼の言葉はそういうことだったのか。
「なぁ、いいだろう?」
私の耳元で囁かれる低く甘い声。
私に、抵抗出来るはずがなかった。
「…先生の、すきなようにしてください…」
私の言葉を聞いた瞬間に、先生は制服を手早く取り払うと、自分も着ていた服を脱ぎ去った。
「子どもの君にはまだ早いとは思うが…僕は大人だからね、とことん付き合ってもらうよ」