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隣の家の二宮くん

第6章 6.素直な気持ちで


ガチャっ


涼しい春風と共に部屋から出て、
ドアの鍵を閉めた。

今日は土曜日

仕事も休み

ルンルンで外出です。



ガチャっ


と、隣の家も外出みたい。



「あ、お姉さん…おはようございます」


『うん。おはよう』



二宮くんは眠そうに鍵を閉めてて、
なんかヨシヨシしたくなった。



「やめてくださいよ?犬じゃないんだから」


『え、』



また、心を読まれてしまった。



『ば、バイト?』


「デート」


『え、あ…そう』


「する相手でもいませんかね」



な、なんだ…もう紛らわしい言い方を…

っていうか、あたしも何動揺してんの!



「バイトですよ、バイト」


『バーだったよね?』


「ええ、そうですけど…来ます?」


『え、えっと…』


「開店は夜なんで、これ」



そう言って二宮くんにお店の名刺を渡された



『Stiil...。うん。時間があったら』


「ん。じゃあ」







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