第1章 上京
鈴木達央side
今日は小鳥遊出版社に取材を受けに行くためにぶらぶら歩きながら向かってたら、ちっちゃいって言っても150cmはある女子がぶつぶつなんか言ってんのが目に入ったんだよ。
ふつーなら俺も声かけようとか思わねぇんだけど、なんか、気付いたら声かけてたんだよなー…
そしたら、向こうは怖いのか、なんかしんないけど俺の方全く見ないで「小鳥遊出版社に行きたい」って言ったんだよ。
俺もちょうど行くとこだったから一緒に行くか?っていうつもりで「連れてってやろうか?」って言ったらあんなきらきらした感じでこっち見たはずなのに目があった瞬間に固まりやがった…
考えてみれば小鳥遊出版社って声優雑誌の大手だから俺のことを知ってても、おかしくないことに気が付いたけど…まぁいっか。
あと、こいつ関西なのか?鈴村さんと喋り方が似てる…笑
end.