第1章 上京
大学を卒業して、私もついに社会人に…
ここから新しい生活を始めるはず…やねんけど……
ここどこーっっっ!!??
やばい…道に迷った。
というか、まずどこにいるかも分からんくなった…
ここはどこなん!?
人に聞こうにも東京の人は偏見かもやけど冷たいって言うしな…
それに私、人見知りやし…
私「んー…どないしよー…」
下を向いて地図とにらめっこしてた私の上から声が降ってきた…
?「どうした??何か困り事か??」
私は誰か分からず怖いのもあって上が向けずに答えた。
今思えばあの時、顔をあげてれば良かった…
というか、声で気づけば良かった…
私「…へっ??…あっ道に迷っちゃって…」
?「どこ行きたいの??」
私「…小鳥遊出版社なんやけど…」
?「あぁ!俺知ってるぜ?連れてってやろうか?」
その言葉にびっくりして私は顔を上げながら答えた。
私「えっ!ほんまに!?ええの?」
…そこにあったのは声優の鈴木達央さんの顔だった…