【HUNTER×HUNTER】pleats-プリーツ
第3章 3話
「おい、聞いてるのか?」
「え!?あ・・・はい」
「アンタ、ルーキーなんだろ?」
ど、どうしよう・・なんて答えれば・・
「い・・・あ、そそんな感じです。」
「はあ?まあ、俺が初めて見る顔なんだからそうだよな。俺はトンパ、ハンター試験歴30年のベテランだよろしく」
「・・・はじめまして、トンパさん・・。」
「・・・ははは!お嬢ちゃんはなんていうんだ?」
「えっと・・・名前です。」
「そうか名前!これはお近づきの印だ」
「ありがとうございます」
そうトンパから手渡された缶ジュース、私はこれの正体を知っている・・。
中身は無味無臭の下剤入りだ
勿論解っていながら飲むわけにはいかないが、トンパは私がふたを開けて飲むのを期待するように見ている・・。
うーん・・・・どうしよう・・。
いっそ手が滑ってこぼしてしまった事にしようか・・
そんな事を考えてる時だった
「どうした?飲まないのか?」
「え・・、あ はい・・えっと・・・その・・ あっ!」
その時、突然目の前を何かが通り過ぎた・・
早すぎて見え無かったが、その先を目で追うと
「んく・・んく・・ あー うまい!!トンパさん、オレ緊張しちゃってさーこのジュースもっとくれる?」
私の手元にあった缶はいつの間にか銀髪の少年が飲んでしまっていた。
あ・・・・あれは!!
「・・あ、ああいいぜ。」
「とりあえず後4本ちょうだい」
キルア!!本物!!ああああどうしよう私もそっちに行きたいけど緊張で身体が動かない!!
でもえっと・・今のはつまり助けてくれたのかな・・
トンパもキルアと話して気を取られてるみたいだし・・今のうちに逃げよう。
どん!!
「わっ・・!」
前を見ずに走りだした途端、今度は誰かとぶつかり転んでしまった
「いたた・・すみません!前見てなくて・・」
派手に尻もちをついて転んでしまう・・、相手に謝りながら顔をあげると・・そこには
「大丈夫かい?」
私に手を差し伸べる・・ひ・・・ひそか!!