第12章 二・其ノ壱
大『俺もこ~~~んな大きい鯛は釣れたこと
ねぇぞ。 今日はご馳走だな。』
兄上がそう言って褒めると、侑李はぴょんぴょんと跳ねながら喜ぶ。
智久が結婚した相手は、徳川の血筋は入っていなかったこともあって、あのあとトントン秒子に結婚し、すぐにお里は侑李を授かったんだ。
山『悪いな。 しばらくの間、侑李の事
よろしく頼むよ。』
今回、お里が2人目を妊娠して智久は戦に出なくてはいけないのでその間の面倒を見ることになったというわけだ。
二『悪いなんてとんでもないよな。
父上も、母上も楽しみにしてて。
…まあ俺たちに対しての結婚と孫の催促がまた
増えるっていう面では悪いかもしれないけどな』
大『そうそう。 それは大いにあるな』