第1章 *どうしてこうなった。
ブラウスの裾から入った手が私の腰をなぞり胸元へ行く。
こそばゆくて思わず体をびくっとさせると、それも構わないというように手は下着をずらしてくる。
「ぃや、あっ、り、ひと…!」
「……黙ってなよ」
さっきまでより強いキスが降る。
こんなキス…リヒトは、してきたことないのに。
生理的なのか悲しいからなのかは分からないけど、目に涙がにじむ。
けど…リヒトは、やめる様子がない。
そしてそれは突然に、胸の頂をカリッと爪でひっかかれた。
「ひっぁ…!?」
ブラウスのボタンをびっくりするほど器用にボタンを次々と外されてゆく。
けど…最後の2つはリヒトがブラウスを一気に引っ張ったせいで弾け飛んだ。
背中に手を回され、ブラのホックをはずされると胸があらわになってしまう。
「り、ひと、明かり消して…!」
「…嫌だ」
「明るいの、好きじゃないの…!」
リヒトの手の動きが、止まる。
突然のことに思わず「え…?」と言いそうになってしまう。
「…ねえ、」
「…?」
「俺、と明るいところでやったことない。
いつも夜とか、暗いところだよ」
「っ、!そ、れは…ん、ぁ!」
膝丈のスカートから一気に手が入ってくる。
それと同時に胸のをぺろ、と舐められ、噛まれる。