• テキストサイズ

コトノハ 【気象系BL短編集】

第8章 若葉のころを過ぎても



【O】

「じゃあ、問題ないね?」

翔「……え?な、に?」

翔の黒目がユラユラと揺れた。
獲物を捕らえた猛獣のように興奮する。
手首のベルトを外してやった。

「赤くなったね?」

ベルトの痕を丁寧に舐めていく。

翔「やっ⁉…な、なに、するの?」

翔が慌てて腕を引っ込めようとするから、右手をグイッと引っ張って、体を起こした。

「何って…。わかりきったこと、聞くなよ?」
翔「…へ?」

翔の首に腕を回して引き寄せて

「この状況でスルことって言ったら、あれしかねえだろう?」

翔「あ、あ、あ、あれ…って、な、な、なに?」

明らかに動揺している。
ちょっと揶揄いたくなった。

翔の唇をペロリと舐めた。
みるみる顔が赤くなっていく。
おもしれえなあ~。

瞼、頬、唇、と順にわざとチュッと音をさせながら、口付けていく。
固まってるよ、はは。
それに、なんだよ?そのマヌケ面。

額同士をくっつけながら

「わかったか?」

翔「………ひゃい」

ひゃいって、なんだよ?
可愛いじゃねえか⁉

不意に剥き出しのままの下半身に目がいった。
左手でギュッと翔のモノを握った。
また、「ひゃいっ」と言って身体が跳ねた。

/ 315ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp