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【WJ】短編

第2章 【甘】キミに恋してる/黒尾鉄朗


「おにーさんたち、邪魔なんだけど。」


 私に絡んでいた2人がその声に不満そうに振り返ると、そこには彼がいた。私に絡んできていた二人組も長身ではあったけど、彼の方がはるかに高い。彼の気迫に圧された二人組は舌打ちをして店を出ていった。


「あの、ありがとうございます。」
「俺が親切なのはいつものことです。」


 彼があまりにも真顔で答えるから、本気なのか冗談なのか分からず、多分また私はそれを顔に出したのだろう、彼は私の顔を見て笑った。


「冗談。」


 そう言って悪戯に笑う顔にまたドキドキした。彼はいつも通りドリップのアイスを購入し、いつもの席についた。




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