第4章 いざ混沌の2ーBへ
「HRの前に、昨日言ったとおり転校生の紹介をする。
夢ノ咲学院プロデュース科において、2人目の生徒となる藍染 夕姫だ。
A組のあんずはみんな知ってると思うが、コイツとも仲良くしてやってくれ」
『藍染 夕姫です!よろしくお願いします!』
緊張でガチガチになりながら、勢いよく頭を下げた。
だって、目の前見たらそこにトリスタの真緒がいるんでしょ!?無理無理無理!私トリスタPだよ?発狂するか絶句するかの2択だって!
それにチラっと見ただけだけど、あとわかってはいたけど!
アイドル科、美形多すぎでしょ!とてもじゃないけど並べない!
「おーい藍染、いつまでそうしてるつもりだ?」
『はっ、はひ!すびばせん!』
慌てて顔を上げると、変な声が出た。
途端にクラス中に笑い声が響く。
うわー、やらかした!!
第1印象最悪でしょこれ、もうやだやめたい!
あ、真緒いた。苦笑いしてるし……。
「いろいろ気が張ってるんだろうけど、そんなに緊張しなくても、案外なんとかなるもんだ。落ち着いて行動しろよ?
お前らも藍染のことちゃんと助けてやれ!」
さ、佐賀美先生……!
佐賀美先生のおかげで、変に浮いた状況はすぐに収まった。
よかったぁ、これから先ずっと、『変な子』っていうレッテル貼られてボッチで生きていくのかと思った。
「藍染の席は廊下側の1番後ろな〜。
それじゃそろそろHR始めるから藍染も座ってくれ」
『はい!』
言われた席について、私は朝のHRを聞いた。