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白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


『ホント?
悩んだりしてない?』

「うん…ヘーキですぅ…
お前が側に居れば
満足だから…離れないで…」

キツく抱きしめられてるのに
どこか隙間がある気がして
私からもギュッと身体を引っ付ける

「可愛いね、お前は…
姫凪…俺はお前だけだから
何があっても変わらないから…
信じてくれるか?」

甘い声が私を包んで
熱いキスが降って来る

でも

『うん、当たり前じゃない
もう離れるのはイヤだよ、鉄朗…』

「俺も…」

『鉄朗…?』

「…腹減った〜
飯食おうぜ?
姫凪もチャント食わないと
ぶっ倒れるぞ〜」

私が期待してた
その先は無かった

「飯食ったら
キッチリ充電するから
そんな膨れなさんな
ほら、運ぶの手伝うから」

不満気な私に気付いたのか
揶揄う口調で私の頬を撫でて
キッチンへ入って行く

向かい合って食べる夕食
いつもと変わらず
弾む会話と進む箸

「洗い物は俺がするから
姫凪はゆっくりしてろよ」
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