• テキストサイズ

白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18

第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ


周りの目を気にすることなく
甘さ全開の鉄朗に

『…うん、じゃあ…遠慮なく…』

私も必死で甘え返そうと
手を伸ばす

更にザワザワする部屋に

『や、やっぱり無理…!』

手を引っこめて
立ち上がると

「逃しませんよーだ。
ほら、行くぞ
姫凪は食うの遅いから
早く出ないと
昼休み終わっちまう!」

今度は肩に手を回し

「じゃあ、俺ら飯行ってきまーす」

集まる視線に
飄々と言葉を残し
私の身体を連れ出した

『鉄朗…ちょっと
飛ばし過ぎじゃない?
さすがに部長とかから
怒られそうなんだけど…』

朝と同じエレベーターの中
今度はしっかり
行き先を押して
鉄朗に話しかけると

「…俺も徐々に…とは
思ってたんですよー?
でも…」

そこまで言って
少し黙り
不意に塞がれる唇

『…!?!』

「浮かれ過ぎて止まれませんでした
ゴメンナサイ…」

軽くキスを落として
すぐ身体を離すと
同時に開くドア
/ 1242ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp