白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
珍しく埋まってない木兎の隣に
嫌な予感は加速していく
「孤爪に飲み過ぎって怒られて
休みにされた!
飲まずに家で寝てろって言われたけど
暇じゃん?
ナンパでもしようと思ってたけど…」
そこまで言って
俺と姫凪を交互に見て
「俺も混ぜて!!
仲直りパーティーなんだろ?
赤葦も呼ぶ?!」
案の定のお祭発言
「いや、今日は
二人で…」
「姫凪~駄目?」
俺じゃなく
姫凪にジャレつくのも
計算でなく天然でやってんのに
ムカつく。
いつもなら断れない性格の姫凪は
仕方なく首を縦に振るんだけど
ただ今日は姫凪も
簡単には折れないだろう
『木兎さん、ごめんなさい
今日はチョット…』
ほらな!
木兎も女には甘いから
しょぼくれながらも
諦め…
「えー…
黒尾くんと喧嘩してた間の事
教えてあげようかと思ったのに…」
ねぇのかよ!
なに粘ってんだ
バカ木兎!!