第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ

やばい。
自分で言っといて
まじで墓穴
色々想像してイライラして

「暴走してﾝですかァ？
姫凪になにした？」

こうなる事はわかってんのにねェ

オイカーくんの耳に
低く問いかける自分に
ガッツリ呆れる

カレシ気取りかよ、なんて
冷静な自分の声も響いて
"なーんちゃって"とか
笑うより早く

「…教えないよ、バーカバーカ！
本人に聞きけば？
教えてくれるかは
別として……」

オイカーくんから
モヤモヤ材料が投下された

教えられない様な事か！？
イエナイ様な事なのか！？

チラッと姫凪に
視線を移すと
赤い顔で固まってる

なんなんだ？
俺を二人がかりで煽ってんのか？！

もうこうなったら

『クロ…えっと
及川さんのとの事は…』

「…覚悟しとくよーに。
今夜は…寝かせねぇ」

トコトンうざくなってやる！

言いにくそうな姫凪を
引き寄せ耳に口を寄せると

『は、はい！
望むトコロ！』

まさかの返事。