白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
昼飯?俺と!?
いや、食う事は別れてからも
あったけどよ?
『ダメ…?』
この感じは
"二人で"だよな?
ダメじゃねぇよ。
本当は。
二つ返事で"喜んで"なんて
笑いたい
けど…
「悪ぃ、先約あんだわ」
二人切りになったら
俺の歯止めが効かなくなる
お前は吹っ切れてても
『じゃ、じゃあ…!
夜ご飯…ううん!
明日のお昼でも…!』
「いや、姫凪ちゃん
それは…」
俺はまだ全然
お前の気持ちに追い付けてねぇんだ
欲しくなる
お前が泣くと分かってても
俺のエゴでお前を
メチャクチャにしたくなるから
"またな"って濁して
躱すつもりだったのに
「クロちゃーん
その先約って得意先?」
なんでここで出てくるかなァ?
突然割り込んで来たオイカーくんに
「イヤ…違ぇけど…なんで?」
不機嫌に返す声
まぁ、不機嫌な理由は言わずもがな。
俺がガキだから。
って、言わせないでクダサイ。