白昼夢第4幕【月桃模様ーさんにんもようー】黒尾✖及川 ®18
第6章 変わるモノ変わらないモノ変われないモノ
人をエロガッパみたいに!!
「するか!
言ったろ!俺も
失恋して
未練タラタラだって!
その女以外に欲情するつもりなんか
爪の垢程もねぇから!
お前寝かせたら帰るから
部屋番号教えろ!バカ!」
さっきみた及川くんと
姫凪の姿に感じた
イライラをそのままぶつける様に
吐き出した言葉に
「…クロオくんも
傷だらけなの?」
ハナちゃんが
ポツリと呟いて
「自分で歩ける…から
降ろして?
好きな子居るのに
私に優しくしちゃ駄目だよ
…って、私が迷惑掛けたから
来てくれたんだよね」
俺の、胸を叩いて
降ろせと促す
「…なんだよ
何イキナリ
イイ女感出してんですかァ!?
言われなくても降ろしますぅ!」
なんだよ。
何トキメイてんだよ
俺の馬鹿野郎。
「…話す?
それとも帰る?」
「んー…」
「話さねぇ?
なんか今日は
一人で居たくねぇんだ」
何縋ってんだよ
名前しか知らない
女の子にさ…。